2025年7月8日火曜日

【第110話】法律学(自己)批判の次の一歩:自分が初めて法律家になったような気がした書面の注釈を書いた(25.7.9)

5日前、ゆうちょ裁判の集大成の書面を書き上げ、提出した(>準備書面(3))。
その後、この書面の要旨を法廷で陳述したい旨を事前に裁判所に伝えていたことを思い出し、その要旨を準備した。
しかし、フタをあけたら、その書面は準備書面(3)のたんなる要約ではなく、その注釈、つまりなぜこのような整理をしたのか、その理由を明らかにした書面になってしまった。それは【第109話】の追伸に書いた以下の気づきを敷衍したものだった。

この感想を書いたおかげで、
今回の「概念法学の換骨奪胎」と、「法の欠缺の補充」というここ数年来の最大の発見である法律問題が私の中でつながった、ひとつの現象を別のメガネをかけて眺めているのだということに気づいた。つまり、もともとの問題が「法人格のない社団」という団体を規律する法律が制定されておらず、この意味で「法の欠缺」状態にあり、その「欠缺の補充」をしないと「法人格のない社団」をめぐる紛争を「法による裁判」によって解くことができない。そこで、「概念法学の換骨奪胎」という名の下に、無意識のうちに「欠缺の補充」を実行していたのだ。 

自分の中で無意識のうちにあったこの重要な問題意識を、ぜひとも裁判官に伝えたくて、今回の書面を書いた。だから、これは裁判官に宛てたラブレターの続きだった。

しかし、その結果、自分が書き上げた書面を一般市民の人たちにも理解して貰えるように簡単明瞭に要約することがかなわなくなった。それは改めて書くので許して欲しい。

             原告準備書面(3)の要旨>全文のPDF



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