小出裕章さんは、どうすれば原発は止められるのか、という問いに対し、「今だけ、カネだけ、自分だけ」という価値観を超えるしかないと答えている(雑誌「季節2024年夏・秋」)。
では、どうすれば「今だけ、カネだけ、自分だけ」という価値観を超えられるのか。
それは生物多様性のように様々な答えが可能だろう。
しかし、次の2つの道ははずせない。
「人間と人間の関係」において、人類普遍の原理である人権に立ち帰り、人類同士の共存の実現に向けて人類同士が連帯すること。それがブックレット「わたしたちは見ている」が掲げたテーマ。
しかし、それだけでは足りない。さらに、
「人間と自然の関係」において、生命の普遍の原理に立ち帰り、人類と自然の共存の実現に向けて自然と連帯すること。 これが不可欠だ。ブックレット「わたしたちは見ている」を書いてみて初めてそれに気づくことができた。
なぜなら、原発を止められる人類、そして原発事故の救済を実現できる人類、しかし、その人類は今、絶滅危惧種に仲間入りしている、脳化社会の中で「ゆでガエル」にさせられて。脱「ゆでガエル」を実行しない限り、人類は「今だけ、カネだけ、自分だけ」という価値観を超えることはできない。それが、上の2つの道。
私にとって、これが市民立法チェルノブイリ法日本版でめざすこと、そしてNPO「まつもと子ども留学」が衣替えして新たに再スタートを切る一般社団法人「 信州 無何有の里」のめざすこと。
Grieg: Lyric Pieces Book IV, Op. 47: No. 3 Melodie
0 件のコメント:
コメントを投稿