2024年12月11日水曜日

【第22話】 つぶやき(3):人類は原発でいずれ絶滅するかもしれないが、しかしその前に、人類は既に絶滅危惧種だ、脳化社会の中で「ゆでガエル」にさせられて(24.12.11)

 小出裕章さんは、どうすれば原発は止められるのか、という問いに対し、「今だけ、カネだけ、自分だけ」という価値観を超えるしかないと答えている(雑誌「季節2024年夏・秋」)。

では、どうすれば「今だけ、カネだけ、自分だけ」という価値観を超えられるのか。

それは生物多様性のように様々な答えが可能だろう。

しかし、次の2つの道ははずせない。

「人間と人間の関係」において、人類普遍の原理である人権に立ち帰り、人類同士の共存の実現に向けて人類同士が連帯すること。それがブックレット「わたしたちは見ている」が掲げたテーマ。

しかし、それだけでは足りない。さらに、

「人間と自然の関係」において、生命の普遍の原理に立ち帰り、人類と自然の共存の実現に向けて自然と連帯すること。 これが不可欠だ。ブックレット「わたしたちは見ている」を書いてみて初めてそれに気づくことができた。

なぜなら、原発を止められる人類、そして原発事故の救済を実現できる人類、しかし、その人類は今、絶滅危惧種に仲間入りしている、脳化社会の中で「ゆでガエル」にさせられて。脱「ゆでガエル」を実行しない限り、人類は「今だけ、カネだけ、自分だけ」という価値観を超えることはできない。それが、上の2つの道。

私にとって、これが市民立法チェルノブイリ法日本版でめざすこと、そしてNPO「まつもと子ども留学」が衣替えして新たに再スタートを切る一般社団法人「 信州 無何有の里」のめざすこと。

         Grieg: Lyric Pieces Book IV, Op. 47: No. 3 Melodie

 

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