【第59話】の続き。 脳化社会のどん詰まりの問題について、この間、考えてきたこととつなげて具体的に書いたもの。
書いていて、こんな音が響いてきた(>グールド リヒテル)
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四賀の保養施設「奏奏(sousou)」の旧HPは>こちら
なつかしい庭「奏奏(sousou)」讃歌と共力の呼びかけ
--災害日本で22世紀に残す恒久プロジェクト--
1、讃歌:寝っころがる
そこは、特に知られた名前もメッセージもないところ。
けれど、そこには
寝っころがって、ボンヤリ眺められる陽や月や星の光、山や空や雲がある。
寝っころがって、耳を澄ますと聞こえてくる風や水の音、虫や鳥の声がある。
寝っころがって、鼻を開くと匂ってくる草や花や木々のにおいがある。
寝っころがるだけで、普段とちがう、普段眠っていたもうひとりの自分の姿が見えてくる。
寝っころがるだけで、普段気がつかなかった、ワクワクする鼓動が胸の底から聞こえてくる。
寝っころがるだけで、今まで忘れていた、自分の中の幼い頃の五感がよみがえってくる。
そこは、雑草みたいなところ。
名前もメッセージもない代りに、命がどきどき輝いている強い場所。
そんな場所に身を置いてみたらどんなにいいことだろうと
そんな場所を提供しようと始まったのが保養施設「奏奏(sousou)」。
まつもと子ども留学の寮をリニューアルして、今年1月、新ホームページと新法人としてスタートする「奏奏(sousou)」。
「奏奏(sousou)」は、心身の健康を取り戻したいと願う人たちがふらりと訪れて寝っころがれる「なつかしい庭」。
2、共力:一灯をともす
人々がいいと感じたものは、なくならない。
古代のちっちゃな町で始まった秘密投票。それは今も全世界で続いている。
でも、どんないいことも誰かがカタチにして始めなければ、始まらなかったし、続かなかった。
人々が被ばくの影響が気になり、心身の不調を感じるとき、心身のスイッチをリセットするために訪れる場所があったらいいな。
このいいなの願いをカタチにしようと始まったのが保養施設「奏奏(sousou)」
ここなら心おきなく寝っころがって、景色をボンヤリ眺め、耳を澄ませ、鼻を開いて五感をリセットできる。
それは、原発事故は百年続くと言われる過酷事故、その未曾有の経験から生まれた「生きる権利」を、ささやかだけれどカタチにしたもの。
そればかりか、原発事故は今日の最先端の科学技術が行き着いた終着点。それは先端科学技術の中に暮らす私たちの生き方を根底から揺さぶる――先端科学技術の終着点から次はどこに向かい、どこに着地するのか?
私たちはその問題から逃れられない。
実は誰もまだ答えを出せていないその問題は、私たちのこれからの百年を決定する。
その問題を考えるためにも、今、目の前の「生きる権利」をカタチにした「奏奏(sousou)」が存在し、そこで人々が五感をリセットできることがとても大事に思える。
その問題は五感をリセットした新しい人間の手に寄らない限り、解けないと思うから。
この「奏奏(sousou)」が今年1月、新ホームページと新法人として本格スタートする。
「奏奏(sousou)」は災害日本で22世紀に残す恒久プロジェクト。
これは、その恒久プロジェクトの継続に共感した方たちに、一灯をともす共力(=共に力を出す)の参加を呼びかけるものです(この呼びかけ、続く)。
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