昨年2月、以下のような文を書いた(そのあと、ブックレットの冒頭になった)。
生き直すーー原発事故後の社会を生き直すーー
しかし、今、もう一度、これを反復する。
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生き直す(その1)
もし60年、70年生きてきて、そこで自分の人生のゴール間近かを、締めくくりを感じているとしたら、それはよほど超早熟な人か、それとも自分が歩んできた人生の振り返りが全く足りない人であるかのどちらかだ。
自分の人生を振り返ってみたとき、私たちが見出すのは、自分がまだ真に渇望する人生を半歩どころか、殆ど歩んでいないという事実である。
そのとき、自分が人生の新米であることを痛感する。
昨年の正月、過去58年間の法律家の人生を振り返る機会を授かり、法律家の新米であると痛感した(>そのコメント)。
今年の正月、一歩前に出て、ものごころついて以来の自分の全人生を振り返る機会を授かり、人生の新米であると痛感した(>【第26話】以降)。
この鮮烈な僥倖を授けてくれた家族、友人、その他の人たちにただただ感謝の念のみ。
生き直す。
いつでも遅くない。
それを癌の手術をした身で訴え続けているのが今の養老孟司。
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